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『ホシハ チカニ オドル Dialogues in the Dark2011』

月曜日に、大学生2人が一緒にきてくれました。
おかげで、蒼く透明な睡魔に襲われず帰り着くことが出来た。
演劇にいろんな要素をぶちこもうと好奇心に溢れた、しかも知的裏づけを会得しようとしている2人だったので、こちらも刺激をもらいました。


勝手なイメージで、もっと激しく舞踏するシーンがあると思っていたらば
静かな、静かな、とても静かな。

吐息が聞こえ
肺が膨らみ、しぼみ
音が言葉となって脈打ち
全身を流れる血が大地に染み
足元からこちらに届く

そんな舞台でした。

途中、コミカルなシーンもあり、こちらも息を吐くことが出来てw

プログラムで大槻さんが書かれているように、あたしも特に「3.11」を感じなかった。
というか、意識の上にのぼっては来なかった。
これは昔から続いている出来事で、昔から語られてきたことで、昔から多くの人がどうにかして、伝えたいと思ってきたことで。

その「伝える媒体」として、この身体表現と演奏のユニットを感じた活動団体もあるだろうし、「舞台の力でこういった事象も発信できる」と感じた舞台関係者も多かったと思う。

これはどちらも違う、遠い離れた場所からのアプローチであるにもかかわらず、谷本さんの書かれているように、そのお互いが認知しても居なかった距離を、舞台にのせることで、私達観客は「ひとつの星座」のように繋がったものとしてとらえることができた。

「伝えたい」

その願いが、ありとあらゆる、距離を超えたんだ。

そして、この物語は終わらない。
昔から続いてきたように、これからも続いていく。

故郷はどこなのか。
還ることはできるのか。
それとも彷徨うのか。

「伝える」ために、旅を続けるのか。

奏でる音楽にロマを感じたのは、その辺りなのかななどと、勝手な解釈をしております。


公式サイト

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