parfornir ruxu
稽古&打合せ&会議in熊本
山桜も目に優しい田舎道をひた走り、熊本へ。
こ、行楽シーズンなのね。車が多いわ。そして工事車両も。。。年度末ね。
熊本はわかれの春・旅立ちの春でした・・・
そう、卒業式。
袴姿のきらっきらした娘さんたちがまぶしいったらありゃしないよ。
なんて思いながら役者に遅れること3時間、いつもお世話になっている劇団きららの稽古場へ到着しました。
いつの間にか、どの道からも迷わず行けるようになっている。あはは。
さて稽古です。
演技、っていうより『感じる』『想う』を重ねてきた役者二人が、いよいよ台本から飛び出て『そこにいる人たち』になってた。
10年の結婚生活や7年の治療を重ねてきたふたりなら、そうなる事もあるよね。
っていう『きっと存在する現実』を、突き付けられている。
役者が。
ゴールを決めて作る芝居ならまず無いような…まぁ想定内といえばそう。
あって当たり前の変化。
... これが「素敵じゃないか」という戯曲の恐ろしいところ。
けど、登場人物が自由に生きはじめたら「制作」のあたしは、困る。
方向性を修正しようとかは全く思わないけど、お客さんに自信を持って届けるものにまでならないと、困る。
ので、感想は言わせてもらう。
池田さんの演出の妨げになるかもしれない…っていう怖さに胃が縮こまるけど、言う。
あたしは元々、劇団制作をしていたときから本や演出に口を出すほうの制作だ。
小道具や舞台美術にも宣伝美術にも・・・っていうかまぁ、一緒になんでも作ってたからねぇ。(意外がられるけど、衣装も作ってましたよ!縫ったり編んだりね!ふふふ。。。)
今回、本はもうこれ以上何も、ねぇ。というか惚れて再々演のお願いをしたわけだし。
そして演出。
池田さんの芝居は毎回大好き。
観客としてがっかりさせられたことがない。
それは「池田さんのやりかた」というものと、「劇団」っていうものの関係が強靭なのかな・・・なんて薄ぼんやり思う。
でも今回は全く違う演出に池田さんが挑んでくれている。
諸々の事情で3人だけの稽古が続いた。
演出と役者2人の3人。
詰めれば詰めるほど、閉塞感や一体感や拒絶などなど、通常なら徐々に体験する互いへの濃い感情や関係性をゴゴゴゴゴっと詰込んだ稽古だったんじゃないかなと勝手に思う。
だから・・・というわけでもないだろうけど、久しぶりに稽古場へ行くと、役者2人の関係性ががらっと変わっていたりして驚く。
今回の通しでは、熊本公演で感じた変化がますます大きくなっていた気がした。
悪くはない。
むしろリアル。
怖いくらいに、どこかの家庭の揉め事を覗き見してしまったような好奇心と罪悪感が残る、あたしには後味が悪い感想が残った通しだった。
けれど、それでいくなら、もっとその感情を煮詰めないといけない。
頭がどうかしちゃうくらい苦しいことになるだろうな。
面白い事に、若いカップルの方は、基本的な部分がぶれないんよね
4名の登場人物の、10年(出逢いから入れるともっと?)と1年経つか経たずかの違いがそうさせるのかな。
なんて考えると
やはり川内さんとサカセさんが「素敵じゃないか」の中で呼吸をしながら自然に生きているのだなぁ…
と
なんちゅう役者や。いや、人間や。
って
深いため息がでる…
そして仕事終わりのスタッフもそろい、打合せ。
山下さん最高!
なんて頼りになる舞台監督!!
川内さんが撮影してきた長崎会場の映像を観た後、斬新な提案が。
長崎公演会場でどんな美術が仕上がるのか…ワクワクする。
制作の打合せも古殿さんとできたし、川内さんへの確認もできたので、あとは長崎制作のお二人に相談するだけ。
会議。・・・会議?
夕飯食べてたら、結局続きをみんな手帳やら資料やら引っ張り出して会議になっていた(笑)
真面目なんだか芝居バカなんだか。
こいつはまだ公表できる段階に至ってないけど、息の長い芝居にするべく、更なる「公演予定」を視野に入れております。
やー
すごいなみんな。
あたしもちゃんと生きよう。
40過ぎたらあとは余生とか言ってるあたしだけど。
あ、そうそう、茜ちゃんがねー謝恩会の後、稽古場に寄ってくれたのですよー
姫!もう姫!!
かわいかった~
御卒業、おめでとうございます!