parfornir ruxu
「THE RITE OF SPRINGー春の祭典」
「THE RITE OF SPRINGー春の祭典」を観てきました。
東京行くのに朝リュック一個に着替えも入れて、、、なんて突拍子もないことを自分がする日がくるとは。しかもこんな近所に買い物に行くような恰好で。
約半年かんがえこんでる企画があって、それの「踊り」の部分に舞踏とコンテのどちらがいいだろう、という事を悩んでた。
悩んで悩んでどん詰まりで、伊達さんに相談しようかなあ、、、とか思いながら白神さんのWSに参加してみたり。
で、やっぱり観なきゃな。
というタイミングでユキオさんの今年最後の国内公演がこの演目!
でもまだグダグダ考えてたけど忘れられない。
そんな話に主治医なお医者から後押しをもらってその日のうちに公演と飛行機のチケットを予約!
(これが後日、朗読劇の土曜日稽古が追加されて帰りの便の振替とかてんやわんやになるんすが、、、)
実は余裕があれば8月5日の「室伏鴻さんのお別れ会」が、そうとう観たかったのですが、、、全ての答えがあるような気がして。
でも、ユキオさんの作品に集中する事が今の大正解なんだろうな、とも思った。
宿で2時間ほど仮眠をとって早めに出て、日暮里駅へ。
案の定、都会はGoogleMapがあてにならん。
細かい道が多くて方向が不明。
今回も結局、数名に道を聞きながら進んで、最後に二人連れのさわやかな女性に聞いて「あーもうここをしばらく真っ直ぐ行って左に見えるよ☆」と教えてもらいました(笑)
二階建ての会場、汗だくになったので35缶のラガーをぐびぐび呑む。うまーい。
二階の受付から階段を下りて一階が舞台。
階段状の客席。
ファイルBOXを積んだ壁。
手前に鹿と羊?
そこに投射される様々な映像。
そこから見入ってしまう。
おおお、牧神だ、、、とか、心臓がギューっとなる。
壁を崩しながら前方に整然と並べていく。黙々と。
あたしはそれを墓標だと思った。
亡くなった人の記憶と記録が詰まった墓標だと。
音楽とともに並べ終ったあと、なんとユキオさんがマイクを持ちプレゼン(?)を。
ダンス公演って~自由~
と呆気にとられたけど、後にダンスを見慣れている人、数名も「まさかのプレゼン!」とか書いてたんで、やっぱり特別だったんだなと(笑)
のち、音楽が流れ照明がゆっくりと変化し、おどりがはじまる。
ううん、、、ううん?とか思いながらもう目が離せない。
しばらくして安次さんが登場、独特な表現に表情もついてきてて、おおーと思う。
二人でシビアな身体のキレを魅せてくれる。
なんともいえない濃厚な熱量。
意識がとばないように必死に観ていたら終わった。
長かったようであっという間。
自覚してなかったけど力がこもってたのか、しばらく席を立てなかった。
同じく立たない人がいるので観察してみると泣いている。
そうか、あたしはそこまでもっていかれないように踏ん張りすぎたんだなと反省&後悔。
会場からすぐに離れがたく、(疲れてたし)なんとなーく外デッキのベンチでまったりしてたら若い女性から「ダンサーですか?」と声をかけられで滑りこけるかと思った。
腕とふくらはぎに無駄に筋肉ついててすみません。牛が蹴り殺せそうなくるぶしですみません。
その人と少し話して、駅まで一緒に行こうってことになって、なんか分かんないけど駅まで歩く。
舞踏に興味があって、最近いろんなダンサーのWSに通っているとのこと。
先日、反復横跳びしすぎて疲労骨折したとか、ボルダリングの癖で足元が不安定で、、、とか話がころころと転がる楽しい女性だった。
そしてあたしと帰らなかったら彼女は多分、迷子になっていた。
都会って、いろんな出会いがあるなあ~
お知らせメールより
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鈴木ユキオが挑むストラヴィンスキーの問題作「春の祭典」。
静謐に爆発する身体で、迫り来る音楽に対峙する意欲作。
ふたつの身体が、空間に投げ出されたとき、現代の「春」の行方をしることになる。
今年最後の日本での公演は、カンパニーダンサー・安次嶺菜緒との新作デュオ作品。ご期待ください!
「THE RITE OF SPRINGー春の祭典」
7月31日(金)19:30開演 @日暮里、d-倉庫
振付・演出:鈴木ユキオ
出演:鈴木ユキオ・安次嶺菜緒