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表現のテーマ

いろいろと更新しそびれていてすみません。
もっぱらFacebookにだら~っと書いてしまってます。
イカンなぁ。

標題について。
けっこう前に「草間彌生 永遠の永遠の永遠」で館長の講演を聞いて、イスから落ちるんじゃないかと思うくらいの勉強不足に貫かれました。

ここ数年、演劇で、ベタな演劇的手法ではなく表現しようとしていると思われる(まどろっこしい)舞台のいくつかに、草間さんが1970年に終えているテーマを感じたからです。
以下、菅館長の許可を得て掲載します。
≪草間彌生 芸術のキーワード≫

無限   インフィニティ
常同反復 レペティティヴ
集積   アキュミレイション
自己消滅 セルフ・オブリタレーション
増殖   
脅迫観念 オブセッション

ここまでが1970年。
そして今、2004年から2007年で制作した「愛はとこしえ」シリーズと2009年から2010年に制作した「わが永遠の魂」シリーズなどからなる新しいテーマが

永遠   エタニティ

困ったときの草間彌生(by館長)と言われるくらい、どんな空間に展示されても存在が揺るがないし景観ももちろん損ねないのがすごい。



室内でも。



     ↑闘ってません

あたしは個人的趣味でネオ・ダダや前衛が好きなのもあるんだけど、ほんっとに鑑賞するだけで勉強してなかったんだな~と思う。
実は草間さんの最近の絵画作品はあんまり好きでなくて、モノクロのシリーズはまだ観て理解できるというか共感できる部分があるんだけど、あのまつ毛越しのようなドットはいまひとつ。
なんでかなー。

さて、キーワードの続きです。
オブセッショナル・アート、、、強迫的アート
フード・オブセッション、、、食物強迫
ドライヴィングイメージ、、、駆り立てるイメージ
サイコソマティック・アート、、、心身相関的芸術
ソフト・スカラプチュア、、、柔らかい彫刻
エンバイラメント、、、環境芸術
レペティティヴ・ヴィジョン、、、反復

なるほどー。
どの作品を指しているのかが分かりますよね。
草間さんが稀有な芸術家である理由のひとつに、こういった自分の脳内に芽生えたものを言語化できる事もあるかと思います。
それも簡潔なテーマとして。

あたしは制作として企画書を作成するとき、公演概要や作品概要を簡潔かつ、過不足ない文章に仕立てる能力をもたないといけない。
それも、専門用語を用いた難解なものではなく、読み下せるもの。
これが意外と難しくて毎回うんうん唸っています。
テーマを設ける、というのは大事だな。と、学びました。


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